2007年9月8日土曜日

Tarone検定の第1種の過誤率:続き

Tarone検定の第1種の過誤率についての続報。

検討対象と相関のある終末的イベント(「死亡」等)を打切りと扱う場合について、終末的イベントのハザードが

  1. 群間で均一な場合
  2. 用量依存的に減少している場合
  3. 用量依存的に増加している場合(これが懸念される状態)
の各パターンの場合について、シミュレーションでTarone検定の第1種の過誤率を推定した。

その結果、第1種の過誤率はそれなりに名義上の値を維持していることが示唆された。これは想定していた仮説と異なる結果である。

なぜそのような結果が出たのか?考えうる原因は・・・

  1. 仮説が間違っている。
  2. シミュレーションには自作のGumbelの2変量指数分布乱数を使用したのだが、これが正しく機能(本当にGumbelの・・・分布に従っているのか?)していない。さらに、主要なイベントと終末的イベントの相関が結果として低くなり、本来評価したい状況=2つのイベントの相関が(ある程度)強い状況になっていない。
  3. ハザードの設定に問題がある(ハザードが低ければ、そもそも有意差が検出される可能性が低い)。

ただし、現実の臨床試験データとあまりに乖離した設定もできないので、3.は原因としては考えないことにしたい。また、1.については、一般的には「統計モデルを誤指定した場合にも第1種の過誤率が高くなる」ことが知られており、このシミュレーションの結果だけでは1.の結論の正しさは判断できない。

とりあえずシミュレーション計画の見直しか・・・。

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