正確にはいわゆる子会社での出来事ではあったのだが、会社の信頼度をひどく下げる内容で、はじめて説明を受けたときは唖然としてしまった。
こういう場合、会社は社員に「モラル(moral)向上」を訴えるのだが、そもそも何を指して「モラル向上」と言うのだろうか。
「モラルが向上した状態」を知っていれば「モラル低下」を感じ取ることも可能かもしれないが、そもそも「モラルが向上した状態」を知らなければ「モラル向上」に注力することもできない。しかも「モラル」とは概ね目に見えにくい代物である。だから「事件が起こってはじめてモラル低下の事実が分かる」ことになってしまう。
ましてや、昨今は
- 景気が悪化して仕事は減っていくはず
- 給料もダウン
- なのに体感業務量は減らない
という環境悪化でモラール(morale)も低下気味ではないだろうか。
「健全な精神は健全な肉体に宿る」
精神論を必ずしも否定するつもりはないが、単に「モラル向上」を末端に訴えるだけではなく、不祥事の原因・背景を追究し、不祥事の起きにくい体質への改善策を具体的に示し、実行することが重要である。
また、会社の環境を改善することでモラールの改善も試みる必要があるだろう。「貧すれば鈍する」のである。